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コーポレート・ガバナンス体制

ガバナンス体制およびその採用理由

当社は、監査役会設置会社を選択し、監査役・監査役会は監査の方針・監査計画などに従い、取締役会その他重要な会議へ出席し、公平・公正の観点から、取締役会などからその職務の執行状況の聴取、主要な事業所・グループ会社の業務および財産状況の監査などを実施する体制とすることで適正なコーポレート・ガバナンスを確保できるものと判断し、当該体制を採用しています。
また、執行役員制度を採用し、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を分離して、コーポレート・ガバナンスの一層の強化を図るとともに、迅速かつ的確な意思決定および執行を行っています。代表取締役社長を議長とする取締役会は、重要事項の決定および業務執行の監督を行い、執行役員は取締役会の決定に基づき業務を執行します。また、経営会議では、重要な業務の執行に関する事項についての審議を行っています。

コーポレート・ガバナンス体制早見表

機関設計の形態 監査役会設置会社
取締役 13 名(社外取締役5名を含む)
監査役 5 名(社外監査役3 名を含む)
2023年度中に開催された取締役会 15回
2023年度中に開催された監査役会 16回
執行役員制度 あり
執行役員 31名
取締役会の内部機関 指名委員会、報酬委員会

コーポレート・ガバナンス概要図 (2024年11月8日現在)

コーポレート・ガバナンス概要図

取締役および監査役のスキルマトリックス

氏名 企業経営・ESG イノベーション・DX エンジニアリング マーケティング・グローバルビジネス 財務・会計 法務・人事・労務
取締役 舩橋 哲也
梶村 啓吾
三野 耕一
渡部 則由紀
光山 由一
今泉 文利
林 茂樹
田中 幸治
小原 靖史
岩﨑 尚子
望月 達史
吉田 佳司
荒牧 知子
監査役 小島 慎二
山田 成彦
髙橋 貴美子
大澤 栄子
原島 朗

各取締役および監査役に特に期待するスキルであり、各人の有するすべてのスキルを表すものではありません。

2023年度の役員の活動状況

★独立役員 ◎議長または委員長

氏名 取締役会 指名委員会 報酬委員会 監査役会
取締役 舩橋 哲也 ◎ 100%(15/15回) - - -
三野 耕一 100%(15/15回) 100%(3/3回) - -
渡部 則由紀 100%(15/15回) - 100%(4/4回) -
光山 由一 100%(15/15回) - 100%(4/4回) -
坂口 隆冨美 100%(15/15回) 100%(1/1回) - -
今泉 文利 100%(15/15回) - 100%(1/1回) -
林 茂樹 100%(11/11回) 100%(2/2回) - -
浅野 健志 100%(4/4回) 100%(1/1回) - -
小原 靖史 ★ 100%(15/15回) 100%(3/3回) ◎ 100%(4/4回) -
岩﨑 尚子 ★ 93%(14/15回) 100%(3/3回) 100%(1/1回) -
望月 達史 ★ 100%(15/15回) ◎ 100%(3/3回) 100%(1/1回) -
吉田 佳司 ★ 100%(15/15回) 100%(1/1回) 100%(4/4回) -
荒牧 知子 ★ 100%(11/11回) - 100%(3/3回) -
監査役 大坪 康郎 100%(15/15回) - - ◎ 100%(16/16回)
小島 慎二 100%(11/11回) - - 100%(11/11回)
諏訪部 正人 100%(4/4回) - - 100%(5/5回)
山田 眞之助 ★ 100%(15/15回) - - 100%(16/16回)
髙橋 貴美子 ★ 100%(15/15回) - - 100%(16/16回)
大澤 栄子 ★ 100%(11/11回) - - 100%(11/11回)
荒牧 知子 ★ 100%(4/4回) - - 100%(5/5回)

注)カッコ内は、出席回数/在任中の開催回数。 開催回数の違いは、就任・退任時期が異なることによるものです。

ガバナンス体制強化の変遷

施策 取締役会の構成 女性取締役
2023年 社外取締役の増員(4→5名)
指名委員会・報酬委員会の両委員長を社外役員に

社内7名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内

社外5名

社外 社外 社外 社外 社外
計12名 2名
2021年 社外取締役比率の向上

社内7名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内

社外4名

社外 社外 社外 社外
計11名 1名
2020年 社外取締役の増員(3→4名)
指名委員会・報酬委員会の委員の過半数を社外役員に

社内8名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内

社外4名

社外 社外 社外 社外
計12名 1名
2018年 社外取締役の増員(2→3名)

社内12名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内

社外3名

社外 社外 社外
計15名 1名
2015年 社外取締役の増員(1→2名)
第三者機関を利用した取締役会実効性評価アンケートの実施

社内9名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内

社外2名

社外 社外
計11名 1名
2014年 社外取締役の選任(1名)

社内11名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内

社外1名

社外
計12名 1名
2009年 執行役員制度の導入

社内8名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内
計8名 0名
2003年 指名委員会・報酬委員会の設置

社内18名

社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内 社内
計18名 0名

社外取締役社外取締役

指名委員会・報酬委員会

当社は、取締役会において選任した独立社外取締役を含む取締役で構成する指名委員会と報酬委員会を設け、各取締役の評価基準や報酬基準等の共通認識を高め、監督機能の向上を図っています。各委員会は、過半数の独立社外取締役で構成されています。
指名委員会では、役員人事に係る事項の客観性・適時性・透明性を確保することにより、コーポレート・ガバナンスの強化を図ることを目的に活動を行っています。2023 年度は、多様性を踏まえた取締役会の構成等についての議論を行い、それを踏まえ選定した取締役候補者についての審議を行いました。
報酬委員会では、役員等の報酬等に係る事項の客観性・公正性を確保することにより、コーポレート・ガバナンスの強化を図ることを目的に活動を行っています。2023年度は、役員報酬への新たな評価指標の追加に向け、外部専門機関の調査資料等を参考に他社動向や投資家目線を確認し、議論を行いました。また、グループ会社への株式報酬付与に向けた検討も行い、取締役会において答申を行いました。

2023 年度の開催実績

指名委員会 3 回
報酬委員会 4 回

監査体制

監査役会

監査役会では、監査方針及び監査計画、サステナブルな視点での事業運営、内部統制システムの整備・運用状況、会計監査の妥当性、会計監査人の評価・ 報酬の同意等について検討しています。加えて、KAM(監査上の主要な検討事項)についても財務部門及び会計監査人から詳細な説明を受けて活発な議論を行って意見表明をしています。
監査役監査については、監査役会が定めた監査役監査の基準に準拠し、監査方針、監査計画等に従い監査を実施しています。具体的には、取締役会等の重要な会議へ出席し、議事運営、決議内容を監査し、必要に応じて意見表明を行っています。その他、代表取締役をはじめ本社幹部・ 主要な事業所・子会社について面談・往査を73回(機動性・ 記録性及び効率的な開催の観点から、主にウェブ会議とし、必要に応じ現地での往査)実施しました。面談・往査では、業務及び財産状況の監査に加え、DX推進への取り組み、 エリア特性に応じた運営体制、当社グループとしての一体的なR&D推進および人的資本の観点から人財の確保・ 育成、従業員の安全衛生等について意見交換を行いました。
常勤監査役は、重要な決裁文書等の閲覧、経営会議等の審議内容および、各課題について関連部署と積極的な意思 疎通・情報交換した結果を監査役会に報告しており、日常の監査活動において社内情報を収集し、企業集団の課題を把握して、適宜社外監査役へ情報共有し、意見交換を行っております。社外監査役は、幅広い実務経験や高度な専門知識に基づき大所高所からの意見を取締役会・監査役会において発言しています。代表取締役社長との意見交換会においても、経営方針等の説明を受け専門的知見、経験を活かした社外の観点から意見を述べています。
また、2023年度は、社外取締役・社外監査役が事業内容の理解を深めるために、現場視察を実施するとともに事業所訪問や事業本部長及び若手幹部社員との意見交換を行っており、社外監査役3名が参加しました。

会計監査

当社監査役会は、高い独立性、高度な専門性、適切な品質管理体制を前提に、当社が展開する事業分野を理解したうえでのグループ監査体制が確保され、また監査報酬の水準も妥当であること、さらにはグローバル監査体制も構築されていること等を総合的に勘案し、「会計監査人の解任又は不再任の決定の方針」及び「会計監査人の評価・選定基準」に基づき、当社の会計監査人として太陽有限責任監査法人が適任であると判断しています。

監査法人の名称 太陽有限責任監査法人
継続監査期間 3年間
業務を執行した公認会計士 指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士  新井 達哉
指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士  西村 大司
指定有限責任社員 業務執行社員 公認会計士  大塚 弘毅
監査業務に係る補助者の構成 公認会計士 12名
その他の補助者 16名

内部監査の状況

内部監査部門とグループ各社の内部監査部門が連携し、当社および子会社を対象として、業務の適正性を監査するとともに、財務報告に係る内部統制を含めた内部統制システムの整備、運用状況の監査を実施しています。内部監査の結果については、当社の取締役会及び経営会議の他、四半期毎に常勤監査役も出席するコンプライアンス委員会に、内部監査部門から直接報告するデュアル・レポーティング体制を採用しています。

また、会計監査人には、内部監査計画や主な内部監査結果及び改善措置状況を報告、監査役とは、内部監査結果及び改善措置状況について随時報告しており、相互の連携を図っております。さらに、法律専門家から指導・助言を受けております。

取締役会の実効性評価

当社は、取締役会の機能を向上させ、企業価値を高めることを目的として、取締役会の実効性につき、全取締役・監査役を対象にアンケートを実施し、外部機関による客観性を確保した集計・分析を行っており、当該分析結果ならびに取締役会での議論を踏まえ、当社の取締役会は規模・構成・運営状況等において経営上重要な意思決定や業務執行の監督を行うための体制が構築されていると確認しました。なお、ガバナンス強化の取り組みの一環として、女性役員比率の向上に努めており、2023年6月から女性の独立社外取締役を1名増員し、独立社外取締役のうち2名、独立社外監査役のうち2名の合計4名が女性となり、役員全体の24%を占めています。
また、取締役会資料の早期配付や独立社外取締役、独立社外監査役への事前説明の充実、独立社外取締役の現場視察等を継続するとともに、各事業部の事業戦略等を早い段階で議論し、方向性を合わせる「ベクトルミーティング」を2023年度は35件の案件について行いました。 さらにはESG、SDGs 等サステナビリティ向上への取り組みに関する十分な議論をサステナビリティ委員会で実施し、定期的に取締役会へ報告しています。取締役会の議論においては社外役員が独立した立場から十分な見識に基づいた積極的かつ的確な発言を行っており、その効果は取締役会の実効性の強化に確実に表れていると認識しています。
今後、当社の取締役会では本実効性評価と意見を踏まえ、実効性の向上に向けて十分な検討を行い、取締役会の機能を高める取り組みを継続的に進めていきます。

取締役会の評価プロセス

取締役会の評価プロセス

さらなる実効性の向上に向けた2024年度の対応

テーマ 内容 2024年度の対応
取締役会の運営 継続的な実効性向上に向けたモニタリングの実施
  • M&A 投資モニタリング
  • 要員計画モニタリング
  • 研修計画モニタリング
  • DX戦略モニタリング
  • 不動産投資計画モニタリング
  • R&Dモニタリング

上記に加えてサステナビリティ推進、グローバル事業の状況報告も実施する。

戦略的な議論に向けた時間の確保
  • 取締役会付議基準の絞り込み・引き上げを検討
  • 議案件数や内容に応じた審議時間の設定
取締役会の議論 議論を深め、実効性評価の戦略性を高める
  • 各事業部の事業戦略等を早い段階で議論し方向性を合わせる、「ベクトルミーティング」を継続実施
  • 取締役会終了後にフリーディスカッションの実施
議論を高める実効性評価の強化施策
  • 社外取締役・社外監査役による現場視察、事業説明を実施
  • 社外取締役・社外監査役と幹部社員やグループ会社社員との対話を実施
  • グローバル事業について定期的なレポートの報告

現場視察:2023年度は全4回開催。すべて、社外取締役および社外監査役が可能な限り参加しています。視察先は国内外の工事現場やグループ会社などです。

取締役会の選任・構成・後継者育成

求める資質と選任プロセス

取締役候補は、人格・識見ともに優れ、強い倫理観や変革を進める行動力、指導力等を有し、的確な意思決定ができる者を、取締役会の内部機関である「指名委員会」の審議を経て代表取締役が推薦し、取締役会において適否を審議、内定し、株主総会に諮る方法を取っています。代表取締役および役付取締役については、取締役会において選解任を決定しています。
取締役会は、解任すべき取締役がある場合は、株主総会へ当該取締役の解任議案を上程することとしています。
監査役候補は、企業経営の経験や財務および会計に関する専門知識等、監査役としての役割を果たすうえで必要となる高い識見を持った者を代表取締役が推薦し、監査役会の同意を得て株主総会に諮る方法を取っています。

取締役会の構成

来歴、専門分野等のバランス・多様性を確保することにより、取締役会の活性化やガバナンスの向上を図っています。
取締役の員数は、激しく変化する事業環境等に迅速かつ的確に対応できる体制と考えており、執行役員制度を採用することにより意思決定のさらなる迅速化を図っています。

後継者計画

当社は、当社グループ内部のみならず外部からも経営人財を登用・招聘しており、その中から当社のグループ理念や経営ビジョンを深く理解し、高い倫理観とリーダーシップを持ち、会社の継続的発展を実現できる人物を代表取締役が後継者として選出し、指名委員会および取締役会で審議のうえ、決定しています。

社外役員の活用

当社の社外取締役は5名、社外監査役は3名です。社外取締役および社外監査役が当社の企業統治において果たす機能および役割は、社外取締役については、豊富な経験と幅広い識見を踏まえた発言を行うことにより、独立・中立的な立場から当社の経営の監督・監視機能を果たすと考えています。また、社外監査役については、客観的な立場で高い専門性、豊富な経験と幅広い識見に基づく視点を監査に活かすことで、経営監視機能を果たすと考えています。
なお、社外取締役または社外監査役を選任するための独立性に関する基準または方針としては、(株)東京証券取引所の有価証券上場規程第436条の2、第445条の4、および同取引所が定める独立性に関する判断基準(「上場管理等に関するガイドライン」)に従い、独立役員を確保することとしています。

社外取締役の選任理由

氏名 役職 就任年 選任理由
小原 靖史 取締役 2018 年 トヨタグループにおける企業経営の豊富な経験と識見を有し、これまで当社の重要な経営判断の場において適切な助言および提言を行い、社外取締役としての役割を適切に果たしている。
岩﨑 尚子 取締役 2019 年 国際関係、国・自治体行政、災害対策・BCP、高齢化社会、女性活躍推進等におけるデジタル化に関する国際的な第一線の研究者・専門家であり、これまで当社の重要な経営判断の場において適切な助言および提言を行い、社外取締役としての役割を適切に果たしている。
望月 達史 取締役 2020 年 長年にわたり中央省庁、地方自治体等の要職を歴任しており、その職歴を通じて培った識見を有し、これまで当社の重要な経営判断の場において適切な助言および提言を行い、社外取締役としての役割を適切に果たしている。
吉田 佳司 取締役 2021 年 JFEエンジニアリング(株)等の役員として、企業経営の豊富な経験と識見を有し、これまで当社の重要な経営判断の場において適切な助言および提言を行い、社外取締役としての役割を適切に果たしている。
荒牧 知子 取締役 2023 年 公認会計士および税理士としての財務および会計に関する豊富な経験と専門知識に加え、当社のみならず上場企業の取締役や監査役を歴任しており、企業経営における識見を有していることから、取締役会の監督機能の強化への貢献と当社の重要な経営判断の場における適切な助言および提言を期待できる。
髙橋 貴美子 監査役 2021 年 公認会計士および弁護士として財務および会計並びに法律に関する豊富な経験と専門知識を有し、これまで独立した立場から取締役の職務執行を監査するほか、社外監査役としての役割を適切に果たしている。
大澤 栄子 監査役 2023 年 公認会計士として大手監査法人における財務および会計に関する豊富なグローバル経験と専門知識を有し、監査役職務の適切な遂行が期待できる。
原島 朗 監査役 2024 年 東京海上ホールディングス(株)などの役員として、グローバルビジネスをはじめとした豊富な企業経営の経験と優れた識見を有することから、監査役職務の適切な遂行が期待できる。