本工事は、雨水幹線管渠として、地下6.0m~3.1mに、推進工法にて内径2200mmの鉄筋コンクリート管を953.5m布設した工事です。布設延長としては、この管径において世界最長クラスとなります。
実績の無い超長距離推進、既存の鉄道トンネルと離隔70cmで交差する近接施工、夜間でも通行止めすることができない重要交差点における掘削マシンの回収、など大きな課題がありました。
それぞれの課題に対し、これまでの非開削工事で培った技術力と管理力を活かし、使用材料の室内実験や掘削初期におけるトライアルを行い、最適な施工計画と施工管理によりトラブルを回避しました。重要交差点における掘削マシンの回収については、発注者様と協議を重ね、掘進機本体が管渠として利用可能なため回収が不要である工法(ヒューム管推進工法)に変更することで通行止めを回避しました。
多種多様な「非開削工事」を施工してきたからこそ、様々な角度からの広い視野、そして高い技術力で工事を完成に導いた代表的な工事となりました。