2026年4月23日
エクシオグループ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梶村 啓吾)は、冷凍倉庫をはじめとするコールドチェーン分野における省エネルギー運用の実現を目的として、福山冷蔵株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:福山 衛)と共同で、2025年12月より冷凍倉庫の運用改善に関する実証を実施してまいりました。
その結果、省エネルギー運用に関して一定の成果が確認されたことから、業界団体等とも連携しながら、同取り組みの知見の展開を進めることとしましたので、お知らせします。
■概要
【背景】脱炭素社会の実現と、冷凍倉庫業界が抱える構造的課題
当社はGX(グリーントランスフォーメーション)を通じた社会課題の解決を重要なテーマの一つと位置づけ、エネルギー効率の向上やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。
その中でも、物流量の拡大とともにエネルギー消費量が増加している一方で、より効果的な省エネルギー運用の可能性がありそうなコールドチェーン分野に着目しました。設備更新に頼るだけでなく、エネルギーマネジメント(データの可視化と運用改善)によって品質を維持しながらエネルギー効率を高められる方法があるのではないかと福山冷蔵株式会社と共に仮説を立て、その実証に着手しました。
【実証内容】設備更新に頼らない「データ×運用改善」への挑戦
本実証では、福山冷蔵株式会社 中川センター(冷蔵収容能力 F級:11,981㎥、C3級:3,895㎥)内の増設棟(2023年11月竣工、F級)の冷凍保管庫にて、複数エリアでの庫内温度、ドア開閉状況、冷凍機の消費電力などのデータを収集・可視化するとともに、当社が有するデータ解析・運用最適化の技術を活用し、運用条件の違いによる庫内温度、冷凍機消費電力への影響を検証しました。
写真:福山冷蔵株式会社 中川センター 外観
当社は本実証において冷凍倉庫の省エネルギー化がこれまで「経験」や「勘」に頼らざるを得なかった領域であることを前提に、現場で培われてきた経験知を尊重しつつ、それらをデータで裏付け、暗黙知の形式知化に取り組んでいます。福山冷蔵株式会社より省エネルギーに関する運転ノウハウや現場での判断ポイントといった知見を提供いただき、取得した客観的なデータをもとに複数パターンでの冷凍機運用における省エネルギー効果を検証しました。具体的には、設定温度の見直し、デフロスト回数の調整、予冷運用(入庫やドア開閉、外気の影響等で温度が上がる前に、余力を持たせて先に冷やしておく運用)などについて比較検証を行いました。
その結果、最大で約8%の省エネルギー効果(※)が得られ、庫内温度の要件を満たしながらも、冷凍機の運用の工夫によって消費電力を低減できる可能性があることが確認できました。
※特定の実証環境における結果であり、倉庫仕様、温度帯、冷凍機能力、入出庫特性等により効果は異なる場合があります。
【今後の展開】共感する関係者とともに、取り組みを発展
今後は、本実証で得られた知見をもとに、異なる季節や倉庫条件におけるデータを継続的に蓄積し、将来的にはコールドチェーンソリューションの提供をめざします。
また、本実証で得られた知見は福山冷蔵株式会社と共同で、日本冷蔵倉庫協会等の業界団体及び業界紙等に積極的に展開し、冷凍倉庫における省エネルギー運用の実現に貢献していく予定です。同様の課題意識を持つ冷凍倉庫事業者や冷凍設備事業者をはじめとする関係者との対話を通じ、コールドチェーン分野における課題解決に取り組んでまいります。
当社グループは、「2030ビジョン」のもと、社会課題の解決を普遍的使命と考えており、イノベーションにより多様なエンジニアリングをつなぎ、融合し、価値創造による持続的成長に挑戦し続け、カーボンニュートラル実現に向け、必要とされる企業グループであり続けることをめざしています。
■実証協力
福山冷蔵株式会社
(所在地:愛知県名古屋市/代表取締役社長:福山 衛)
URL:https://www.fukurei.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
エクシオグループ株式会社 コーポレート・コミュニケーション室 広報担当
TEL:03-5778-1075 E-mail:contact@en2.exeo.co.jp