
サステナビリティ / CSR活動 社会
安全品質文化に
対する取り組み
エクシオグループがコアコンピタンスとする情報通信設備工事では、「安全・品質の確保」が最重要なため、社員一人ひとりがその重要性を十分に理解し、それが自然に行動となって現れるよう「安全品質文化の定着」から「安全品質文化の浸透」へむけて取り組んできました。2016年からは「安全品質文化の原点回帰」を5ヵ年のスローガンとして推進していきます。
年 |
取り組み |
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2001 |
「安全品質文化の創造」をスローガンに掲げる |
2003 |
「あるある君」運用開始1 |
2004 |
「エクシオソリューション提案制度」の導入2 |
2007 |
「安全品質文化の推進」を3ヵ年のスローガンに掲げる |
2008 |
「安全の鉄則」を制定3 |
2009 |
「安全の鉄則」を通信建設業界へ展開4 |
2010 |
「安全品質文化の定着」を3ヵ年のスローガンに掲げる |
2012 |
「安全に関するオペレーション」運用開始(安全再教育ルール)5 |
2013 |
「安全品質文化の浸透」を3ヵ年のスローガンに掲げる |
2016 |
「安全品質文化の原点回帰」を5ヵ年のスローガンに掲げる |
2018 |
「安全安全品質文化の原点回帰」5ヵ年計画の3年目「絶対安全」をスローガンに掲げる |
2020 |
5ヵ年計画の最終年度 キーワードは「徹底」6 |
1ヒューマン・エラー対策(あるある君)
ヒヤリ・ハット(ヒヤッとしたり、ハッとしたりした体験)を収集し、
その分析からより普遍化された危険情報を得て、将来発生する恐れのある災害を予測し、
対策を講じるとともに現場第一線の作業従事者の安全意識の向上を図ることを目的に、
2003年から「あるある君」という情報収集システムを導入しています。
作業従事者は、作業中のヒヤリ・ハット報告をすることにより、自らの体験を全社員へ情報共有するとともに、
同じヒューマン・エラーが起きないよう相互に注意喚起を行っています。
また、2017年には、利便性をより高めるためにシステムの更改し、運用しています。
2エクシオソリューション提案制度の導入
エクシオソリューションの推進力に資することを目的に、エクシオソリューション提案(ESP)制度を導入しています。
現状の仕事のやり方を良しとせず、視点・発想を変えた提案、さらには取り組んでいる仕事の領域にとらわれない新たな発想による提案を積極的に発掘し、
年間14,000件を超える改善や効率化、安全、品質向上などに関する提案が提出されています。
また、社内改善提案活動であるESP提案および顧客改善提案活動であるVE提案の成果のうち優良な提案を広く社内に発表し、
その水平展開を図るとともに、「ESP・VE提案発表会」を年1回開催し、さらなる改善提案活動の活性化を目ざしています。
3「安全の鉄則」を制定
人身事故、設備事故等を撲滅するために、過去の事例等を教訓として作成した「安全の鉄則」を2008 年に制定しました。
「誰もが例外なく遵守すること」を念頭に20ヵ条を共有し意識を高めています。
2013年には、指導者の「鉄則虎の巻」を作成し、さらに2016年には事例等に合わせて業界全体で改訂し、
現場安全指導に活用しています。
4危険を感じたらやめる
作業中に高さ4mの濡れた屋根上で足を滑らせ、転落し作業者が負傷するという事故を契機に、 お客様宅内工事における「危険を感じたらやめる」仕組みを「安全の鉄則」として提案し、 発注者と通信建設業界が一体となる取り組みを2009年に実現させました。 現在は、作業に先掛けて現場毎に危険予知(KY)活動により対策を立て、 安全を確保する「きっちりKY・大きな安心」運動と、作業の節目で立ち止まり、 疑問があれば必ず解消・納得して次に進める「Stop & Look」運動を展開しています。
5事後対策から事前対策へ
事故を未然に防止し、工事の安全・品質の向上を目的に、 工事において安全不備を指摘された作業班はその作業を中止させる退場ルールを2012年に導入しました。 2016年にはさらに安全不備の再発防止のための教育に重点を置いてカリキュラムを制定し、 再教育ルールとして改訂しました。この取り組みにより、管理側と施工側の緊張感が高まり、 事故の未然防止効果が着実に現れています。
6キーワードは「絞る」で事故防止に取り組
従来施策の着実な実施により定着化を図る一方、 2017年度に発生した事故の特徴的な傾向から、2018年度は人身事故では「転落・転倒」、 「重機・電動工具」に起因する事故および「第三者加害」事故、 また作業ミスによる通信設備関連事故についてはケーブル切断や抜去対象の「マーキング」に絞って、 重点化した事故防止に取り組みます。そのためには施工従事者一人ひとりの意識向上も必要であり、 「安全は本当に大丈夫?」、「なぜ安全対策が必要か?」などの問い掛けと対話により、 自らや周りへの安全を自発的に守る安全品質文化の実践に取り組んでいきます。
「“人財”第一主義」
社員はかけがえのない財産です。エクシオグループは人事基本理念として「“人財”第一主義」を掲げ、人権の尊重、公正な評価と処遇、人材育成とプロフェッショナリズムの徹底により、従業員・会社双方の豊かさを追求しています。 また、優秀な人材を確保・育成し、誰もがいきいきと働き、持てる能力を最大限に発揮できる職場環境こそが、今後の持続的成長のために不可欠であると考え、働き方の意識変革・ルール改革、ダイバーシティの推進などの「働き方改革」に取り組んでいます。

人権方針
エクシオグループでは「技術力を培う・豊かさを求める・社会に貢献する」というグループ理念のもと、あらゆる事業活動の場において、人権を尊重することが企業にとって重要な社会的責任であると認識し、その責任を果たすことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
こうした人権尊重の取り組みを推進するため、国連人権理事会により採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき「エクシオグループ人権方針」を制定し、本方針のバリューチェーン全体での遵守に努めます。
調達基本方針
エクシオグループは、法令や社会規範、企業倫理の遵守はもとより、国際規範で定められた人権尊重に努め、労働・安全衛生・地域環境保全・情報セキュリティなど、企業としての社会的責任を果してまいります。
こうした考えに基づき、「調達基本方針」を制定し、すべてのパートナーの皆様とともに、持続可能で透明性の高い、責任ある調達活動を行ってまいります。
ダイバーシティ推進
◆再雇用制度
定年退職後も働く意欲のある社員には長年培った技術や経験を活かしてもらえるように、定年退職者の再雇用制度や退職者を臨時で雇用する登録社員制度を用意し、多様な働き方ができる機会を提供しています。これらの取り組みにより、当社の技術力を将来にわたって確保し、技能を継承していくことにもつながっています。
◆外国人採用
アジア地域を中心としたグローバル事業の推進や会社の国際化・活性化を図るため、日本と海外双方で活躍が期待できる外国人学生の積極的な採用に取り組んでいます。
働き方の意識変革・ルール改革
労働時間管理の適正化と長時間労働の是正に向けて、労使トップによる共同宣言を発出し、社員の意識改革、具体的施策の実行など、労働関連法令順守、メリハリのある働き方推進、組織横断的な業務効率化、心身の健康維持・
増進に向けた改革に取り組んでいます。また、エリア基幹職制度(地域限定社員制度)やテレワーク制度を設けるなど、多様・柔軟な働き方の実現にも取り組んでいます。
政府が推奨する「新しい生活様式」「働き方の新しいスタイル」を取り入れた、新しい働き方の推進展開にも取り組んでおり、デジタルトランスフォーメーション(DX)による働き方改革の推進と併せ、テレワーク定着化に向けては、①業務の見直し(業務棚卸、業務評価等)②環境整備(PC・作業環境改善等)③制度充実(通勤スタイル見直し、新型コロナウイルスの感染リスクが高い社員への安全配慮等 )に取り組むなど、誰もが安心していきいきと働ける職場環境の形成に努めています。
◆総労働時間短縮の取り組み
ワーク・ライフ・バランスの取り組みとして、有給休暇の年間取得目標を設定するとともに、大型連休、夏季休暇、年末年始休暇等に年次有給休暇を組み合わせる連続休暇取得促進や週1回の「ノー残業デー」を推進するなど社員が働きやすい環境形成を図っています。
また、総労働時間短縮に向けた中期的な目標を掲げることで、時間外労働の削減にも積極的に取り組んでいます。
◆ ライフプランセミナー
エクシオグループの社員が定年等による退職後の生活設計について、理解と認識を深め、物心両面の「ゆとり」ある人生を送ることができるよう支援するために、53~54歳の社員に対し全国でセミナーを開催しています。 また、退職後の社会保険や年金の仕組みについて理解を深めてもらう目的で、58~59歳の社員に対してもセミナーを開催しています。

◆ 心身の健康維持・増進
協和エクシオ健康保険組合との連携により、社員に対する定期健康診断、人間ドックはもとより、家族を含めたウォーキングキャンペーンなどを実施し、社員と家族の健康管理や健康増進に努めています。メンタルヘルスにおいては、ストレスチェックによるセルフケアはもちろんのこと、組織診断の結果に応じて、産業医によるラインケア研修を実施するなどの取り組みを行っています。 また、時間外労働が多い社員に対しては、産業医、保健師との面談(各月2回)を設定し、フィジカル、メンタルの両面からケアを行っています。
◆ 良好な労使関係の維持
エクシオグループは、労使の相互信頼を基盤として、企業の発展と従業員の労働条件の維持・向上を図るため、定期的に労使協議の機会を設け、安定した労使関係の構築に努めています。積極的な事業運営を行い、企業の健全な発展を図るため、事業計画やその他の重要課題について、労使で意見交換を行う労使懇話会や労働時間等設定改善委員会を定期的に開催しています。
公正な評価と処遇
成果を公正に評価することで「やれば報われる」仕組みとして、年2回上司と自ら設定した目標の進捗や達成状況について対話を行い、評価結果を本人にフィードバックすることで評価の納得性を高めています。 また、全社員を対象として年1回仕事の満足度や将来の希望等について上司と対話する機会を設けています。

人材育成、プロフェッショナリズム
“人財”第一主義を基本に、新入社員研修、階層別研修、技術研修、営業研修、選抜者研修など、さまざまな研修のほか、資格取得奨励制度や通信教育制度などの自己啓発支援を行い、成長機会の提供および社員による積極的な活用に力を注いでいます。

◆ 新入社員研修
入社後1年間を研修期間と定め、基礎研修、職種別研修、IT資格取得研修等多面的なカリキュラムを設定し、社会人としての常識、企業人としての幅広い知識、基礎技術力の習得に努めるとともに、新入社員一人ひとりにチューターを配置し、育成とフォロー、メンタル面、生活面でのアドバイスを通じて成長を促し、意欲の向上を図っています。また、、研修の振り返りと成果定着を図るため、2年目にステップアップ研修も実施しています。
◆ 技術研修
当社の技術力は企業ブランドそのものです。そのため、グループ会社も含め全国規模で技術研修を実施し、IT人材の育成や高度な技術、最新の技術を持った技術者の育成に力を入れています。技技術研修には、社内講習と社外講習があり、社内講習としては、安全品質研修や技術士研修、IT研修専用の研修室での実機講習会などを実施し、社外講習としては、各エンジニアリングの高度な専門技能、ネットワーク・サーバ、プログラミング等IT分野の最先端技術の習得に努めています。
◆ 海外研修
新たな業容拡大にむけたグローバル事業の展開を視野にいれ、2015年より社員をフィリピンへ派遣しています。現地パートナー企業や現地社員とのコミュニケーション力の強化や海外における仕事の進め方の習得を目的とする約1年間の研修プログラムのほかビジネス英会話の習得を目的としたフィリピンでの短期英会話研修も実施するなど、グローバル人材の育成に力をいれています。 これらの研修で得た経験・人脈・ノウハウを基に経験を積み、アジアのICT発展に貢献することを目ざします。