バイオマスプラントの
設計・施工を通じて
カーボンニュートラルの実現を目指す
電気・環境・スマートエネルギー事業本部 デザイン本部
SE・BIM部門
2017年キャリア入社
物理学専攻
休日の過ごし方:妻と3歳の娘とのんびり過ごす
電気・計装(主に測定装置、制御装置)の設計担当として、一般廃棄物処理施設やバイオマスプラントの建設に携わっています。図面設計から始まり、必要な電気・計装品の購買、設計した内容が正しく現場に反映されるよう、電気の施工管理も担当。さらに、各機械の動作や制御の試運転を行い、プラントの性能確認まで、一気通貫で見ています。私が、2013年から派遣社員として携わっていた一般廃棄物処理プラント(紀の海クリーンセンター)は、1日最大150人のパートナー会社の方が、何もない状態から施設の完成を目指す大規模プロジェクトでした。上司やパートナー会社の皆さんからは「自分がやるべきことを全力でやる」大切さを学びました。「人のせいにしない」という仕事の基本を教えてもらい、今の自分があります。現場のパートナー会社の皆さんとのコミュニケーションが活発で、社員同士の横の繋がりが強い風土に惹かれていました。入社後ますます、チーム全員で一つのものを作り上げよう、という意識を感じることが多く、施工管理現場でも心地よく働いています。
施設の規模にもよりますが、一般廃棄物処理施設やバイオマスプラントの竣工までには、営業・設計・施工・試運転の全工程で約3~4年かかります。現場には、機械、電気、建築など各分野のパートナー会社の方が数百人規模で関わるため、同じプラントの完成形をみんなで共有するためにはコミュニケーションが欠かせません。機械を一つ設置するにしても、高さや位置をミリ単位で調整する必要がありお互いの専門領域を尊重することがとても大事。パートナー会社の方と意見が食い違ったり、自分が設計した図面を「もっとこうすればよかった」と反省して修正したり…。日々さまざまな事象が発生して大変だからこそ、みんなで施設を完成させ、機械が実際に動いているところを見ると、「頑張ってきてよかった!」とほっとします。
現在担当しているのは、ガス化バイオマスプラントを自社で建設し、売電収入を得るというプロジェクトです。間伐材で作られたチップを燃料とし、発生したガスを燃やしてガスタービンで発電します。そうして作られた電気を電力会社に販売し、収入を得るという新たなビジネスに挑戦しています。無事、試運転まで終えることができ、数年後には営業・販売を進めていこうという段階までくることができました。カーボンニュートラルの実現、というチャレンジに携われていることには、大きな意義を感じています。このプロジェクトは、案件自体のスケールが大きい上、グローバルな繋がりも多くあります。バイオマスプラントでは海外製の機械を輸入しているため、現地から来日した技術者(スーパーバイザー)と試運転を進めることもあります。また、同じ施設の海外事例を視察するために1週間スイスやオーストリアに滞在し、自社で建設したプラントと比較した上で改善点を見つけるなど、国内に留まらず活動の幅が広がっています。今後はプロジェクトマネージャーとして全体を見る力をもっと身に付け、案件に携わった全員が「いい仕事をできたね」と言い合えるような現場を作っていきたいです。
※バイオマスプラントの施工管理現場での1日
車で1時間かけて出勤
メールチェック、本日の作業内容を確認
チップの受け入れ
プラント内の点検作業
昼食
作業用PCでの監視業務
試験的な出力アップや操作確認を行い、運用上の問題点を一つひとつ解決
終業