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ニュースリリース

ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日時点の情報であり、現時点では
発表日時点の情報と異なる場合もありますので、 ご了承いただくとともにご注意をお願いします。

2005年



平成17年4月12日      
各   位
飛灰(集塵灰)の処理にも対応した灰溶融炉で
単独炉運転での安定した処理能力と安全性を確立
協和エクシオ"テルミット式両面灰溶融炉"を積極展開
新潟県佐渡市の灰溶融施設「メルティングセンター佐渡」で稼動のシステム
 
 
株式会社協和エクシオでは、有害物質である飛灰(集塵灰)の処理にも対応した"テルミット式※1両面灰溶融※2炉"を既に新潟県佐渡市の灰溶融施設「メルティングセンター佐渡」に納入しています。同施設は完成から現在に至るまでの4年間の単独炉による運転で、安定した処理能力を発揮し稼動していることから、当社ではこの運転結果に基づき、テルミット式両面灰溶融炉の本格的受注に向け積極的に展開を図ることになりました。


通常、高温で処理する灰溶融炉の運転は、炉材の消耗が激しく耐火材が長期間の連続使用に耐えないため、定期的な補修作業を実施してもシステムの不備等により炉が破損し、運転が停止するケースが多く報告されています。加えて、消石灰が含まれる飛灰の処理に関しては、現在も最終処分場で処理する傾向にあるほか、主灰(炉下灰)との混合溶融で対応する場合でも、主灰単独溶融に比べ消耗が激しいため、同じ施設内に炉を2機併設し交互に稼動させることで安全性を確保するなど、1機単独で安全に飛灰の安定処理を実現するシステムの稼動実例はほとんどありませんでした。


今回、当社が単独炉運転における飛灰の安定処理を確認した"テルミット式両面灰溶融炉"は、新潟県佐渡市の灰溶融施設「メルティングセンター佐渡」に建設した溶融炉で、2001年4月の試運転スタートから通算して約4年の稼動期間において、単独炉で飛灰処理に対応しながらも、トラブルのない安定した処理を行っています。また、佐渡市の「佐渡クリーンセンター(ストーカ炉)」と「両津クリーンセンター(流動床炉)」2箇所から出る飛灰を多く含んだ焼却灰を溶融しながら、日量14.5トンの焼却灰を24時間体制で処理し良質のスラグを生成しています。
既に同溶融炉では、処理能力に支障をきたさないメンテナンスのサイクルも確立しており、定期的に運転を停止し炉内の清掃を行うほか、年2回の定期補修工事を実施することで、高い安定性を確保しています。

1【テルミット式】
    … まだ溶接技術のない頃、かつてのドイツで鉄道線路の溶接に使われた技術であり、アルミニウムと酸化鉄の粉体を混ぜて一定の温度で加熱すると、アルミと酸化鉄による酸化還元反応が起こる。テルミット式両面溶融炉はこの超高温域の反応熱を利用したもの。
2【溶融】
    … 溶融とは、有機、無機物など固体が加熱で溶けて液体になることをいい、溶融温度は超高温(一般に1,300℃〜1,500℃)になります。溶融システムとは、この高温を利用した物質の流動化、スラグ化、結晶体化を目的としています




■「テルミット式両面灰溶融炉」の概要
 
今回、単独炉として高い安定性を実証した当社の「テルミット式両面灰溶融炉」は、都市ごみや工場の廃棄物焼却炉から排出する焼却灰や、飛灰(集塵灰)の処理用に開発したテルミット法を用いた溶融による灰の高度処理システムです。方式としては、廃棄物であるアルミドロスと酸化鉄をベースとしたテルミット剤と焼却灰を溶融炉に投入、酸化還元反応による1700℃もの超高温で溶融処理します。処理後の溶融スラグは安定した固体となり、路盤材、アスファルト骨材、ブロックなどに再利用できるため、当社の「テルミット式両面灰溶融炉」は、まさに廃棄物で廃棄物を制する画期的な資源回収装置です。
 
 
≪「テルミット式両面灰溶融炉」の主な特徴≫
  @ハイブリッド熱源による高効率な溶融システム
      … 溶融熱源には、表面溶融ならびに廃棄アルミを使ったテルミット法の両技術の長所を採り入れ、高効率・低ランニングコスト・運転の簡素化・容易な操作性を実現しています。操作面の立上げ時間が他の方式と比べて短く、温度管理が容易なため、操作に熟練を必要しません。
 
  A設備がコンパクトで運用・保守なども容易のため低コスト
      … 従来の灰溶融炉に比べて、コンパクトでシンプルな構造のため、取扱いが容易です。定量供給システムの採用とキャスタブル耐火コーティングによる優れた耐久性・信頼性で、保守管理が容易で、安定した長時間連続運転が可能です。
 
  B重金属類やダイオキシン類などの有害物質を無害化
      … 焼却灰に含まれる重金属類やダイオキシン類などの有害物質をシステム内で高効率に分解・無害化。システム外にこれらの有害物質が漏れ出す心配もなく、環境にも人にも安心な構造です。ごみ焼却施設から排出された焼却灰が、このシステムで溶融することにより、焼却灰容積の1/3に大幅減容でき、最終処分場の延命化を図ることができます。
 
  C熱資源として活用できるクリーンなスラグを排出
      … 完全溶融で、臭気などのないクリーンなガラス状のスラグが排出されます。水冷によるきれいな粒状のため、飛散することもなく、また、再利用可能な新しい資源として注目されています。
 
  D周辺環境に優しい低排ガス、冷却水のシステム内循環方式
      … 他の燃料燃焼式溶融炉に比べ排ガス量が少なく、排ガス処理系がコンパクトになります。システム内で発生した排気ガスは、後段のバグフィルタで、ダスト粒子を除去し、無害できれいなガスを排出するため周辺環境に影響を与えません。また、冷却水はシステム内で循環する方式により、システム外への排水は一切ありません。
 
 
≪「テルミット式両面灰溶融炉」システムフロー≫
 
 
■「メルティングセンター佐渡」のプラント概要
 
炉形式 テルミット式両面灰溶融炉(燃料燃焼式)
用途 焼却灰の減容・無害化
処理対象 流動床炉焼却灰:焼却飛灰
ストーカ炉焼却灰:焼却灰(主灰)+焼却飛灰
処理能力 日量14.5トン/24h×1炉
 
設置場所名称 メルティングセンター佐渡
設置場所 新潟県佐渡市両津大川925-1
敷地面積 9,626u
竣工 2001(平成13)年3月
写真は、「メルティングセンター佐渡」で稼動している
"テルミット式両面灰溶融炉"のプラント
 
 
【本件に問い合わせ先】
  株式会社協和エクシオ  環境システム営業本部 小沢三郎
    電話:03-5778-1043  メールアドレス: s.ozawa@en2.exeo.co.jp



以上