閉じる

ニュースリリース

ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日時点の情報であり、現時点では
発表日時点の情報と異なる場合もありますので、 ご了承いただくとともにご注意をお願いします。

2003年

平成15年11月19日
各  位
家畜排泄物管理法をクリア 食品リサイクル法にも対応

協和エクシオ、乳牛糞尿と生ごみから効率的にメタンガスを
発生させるバイオガスシステムを販売開始


"クリーンエネルギーの獲得" "環境保全"に加え、消化液の一部は水処理も可能なため、
施設内での理想的な資源循環型リサイクルシステムを実現



 株式会社協和エクシオ(社長:島征二、本社:東京都渋谷区)では、この度、乳牛糞尿と生ごみから効率的にメタンガスを発生させるバイオガスシステムを開発、同システムの販売を開始いたします。当社では既に、2003年8月から稼働している岩手県岩手郡葛巻町に納入したバイオガスプラントに同システムを採用しており、確実な稼働成果をあげていることから、同システムの本格販売を決定いたしました。価格は、葛巻町バイオガスシステムの場合2億1,400万円[処理能力:糞尿13トン/日(乳牛200頭相当分)、生ごみ1トン/日]で、販売目標は初年度5億円を予定しています。

 この度当社が販売を開始するバイオガスシステムは、家畜排泄物管理法※1と食品リサイクル法※2に対応した“クリーンエネルギーの獲得” “環境保全”を実現するとともに、メタン発酵槽から出る消化液は肥料効果の高い液肥として利用する他、一部は水処理を施し河川に放流することも可能なため、理想的な資源循環型リサイクルシステムを実現します。
 同システムは、飼育する乳牛から排出される糞尿と家庭や事業所等から排出される生ごみを効率的に処理するとともに、メタン発酵槽から排出された消化液を液肥として撒布する十分なほ場を確保できない地域においては、生物処理により浄化し河川に放流することも可能です。さらに同処理を施す場合には、放流前の工程として当社が既に販売を開始している「畜産排水脱色処理システム」を組み込むこともできます。



写真は、葛巻町に納入した「バイオガスシステム」の施設外観


【背景】
 現在、地球温暖化の防止や循環型社会の形成などを目的とした法律の制定や取り組みが積極的に行われています。中でも家畜排泄物の処理に関しては、野積みや素堀り貯留などによる臭気の発生や地下水の汚染など地球環境への影響も大きいことから、資源の有効活用を目的とした「家畜排泄物管理法」が制定されており、2004年11月の施行を前に様々な準備が進められています。
 同様に、動植物、微生物や有機性廃棄物からエネルギー源や製品を得るバイオマスの利用推進を図った「バイオマス・ニッポン総合戦略」により、家畜排泄物からメタン発酵技術を用いることでバイオガスを発生させるシステムへの関心が高まっており、循環型社会の実現を可能にするシステムの開発が急ピッチで進められています。


【システムの特長】
 今回当社が開発したバイオガスシステムは、家畜糞尿と生ごみを嫌気性のメタン発酵処理により良質のバイオガスを発生させ、コジェネ設備を利用する事で電力と熱源に効率よく変換するシステムです。同システムで利用するコジェネユニットは、ドイツ製のものを日本で使用できるように改良、また耐久性に優れたデュアルフュエルエンジンを使用したコンパクトで維持管理の容易な施設になっています。さらに発生した熱源を施設内に還元し利用することで、寒冷地においても発酵不良を起こす心配がありません。
 その他にも、メタン発酵槽に投入する前処理工程において固液分離機を導入し、発酵に不向きな固形分を除去することでポンプや撹拌機等を簡素化するとともに、分離された固形分は良質な堆肥として利用することができます。


※1 家畜排泄物管理法… 「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」の略称で、生活環境に対する汚染の防止、環境負荷軽減、有機質資源の有効活用などを目的に制定された法律。

※2 食品リサイクル法… 外食産業など、食品関連産業から排出される生ごみや残飯などの食品廃棄物を減料し、飼料や肥料として再利用、再資源化を義務づ ける法律。


【システム仕様】


※数値は、くずまき高原牧場内(岩手県岩手郡葛巻町40-57-125)施設のもの。
(葛巻町の年平均気温7.9℃[最低気温:マイナス17.2℃])
以上