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ニュースリリース

ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日時点の情報であり、現時点では
発表日時点の情報と異なる場合もありますので、 ご了承いただくとともにご注意をお願いします。

2001年

平成13年8月20日
各  位
焼酎廃液を利用したバイオマス実証実験で実用化にメド
バイオガスプラントで分解処理し、発電を実用化


(株)協和エクシオ(社長:貝淵俊二、本社:東京都渋谷区、電話03-5778-1043)では、宮崎の大手焼酎メーカーである井上酒造(社長:寺田徳雄、本社:宮崎県南郷町、電話:0987-68-1055)の北郷工場に、バイオガスシステム(焼酎廃液を減容化し、有機物分解過程で発生するメタンガスを利用して電力や温水などのエネルギーを取り出し、水分は河川に放流できるように浄化するバイオマスシステム)の実証プラントを2月より建設し、5月から実証試験を行っておりました。その結果水質浄化およびガス生成において良好なデータが得られたことから、当社では今後焼酎廃液処理の実用的なプラントとして積極的に販売活動を展開する考えです。

【背景】
焼酎製造過程で発生する焼酎廃液は、アルコール分解を経た芋、麦、米などの有機物と水分を90%以上含むもので、液状であることや重量があること、さらに特有の臭気があることから処理が難しいものでした。これまでは主に海洋投棄されていましたが、その処理コストに加え、ロンドン条約に基づく環境保護の観点から2001年から海洋投棄そのものが禁止される予定になっており、海洋投棄に代わる新しい処理技術開発が求められています。

【システム内容】
今回のシステムは、大きく分けて焼酎廃液を原料にバイオガスを収集する「バイオガスプラント」部分と、メタン発酵後の消化液を河川の放流基準を満たすまで浄化する「消化液処理プラント」部分に分けられます。
バイオガスプラントでは焼酎廃液のPHを調整した上でメタン発酵槽に送り、ここで生成したバイオガスをコージェネユニットで電力と温水を取り出します。電力はプラント電源に、温水はメタン発酵槽の加温に利用します。なお、本プラントでは浄化処理をすることにより、河川放流基準をはるかに下回っています。

【システムの特徴】
当社のシステムは、バイオガス発生メカニズムを中温発酵で行っており、高温発酵のものに比較して発酵槽を加温するエネルギーを必要としないこと、性能が安定しており、運転における維持管理が容易で特別な専門技術者を要しないこと、さらに発酵槽の構造がシンプルで製造コストが安いなどの特徴があります。
また消化液浄化プラントにおいては、当社がこれまでにも河川水浄化や食品加工工場廃液浄化などに実績があり、施設設計および運用ノウハウが蓄積されていることが特徴となっています。

浄化水質比較
項目 単位 焼酎廃液
(原液)
発酵消化液 放流水 放流基準
測定値 測定値 測定値 (国) 宮崎県 注1
pH 3.58 7.4 8.5 5.8〜8.6  
BOD mg/リットル 99,084 3,350 1.7 120以下 20
SS mg/リットル 69,400 2,575 0 150以下 30
注1)国の基準に加えて、各県独自に強化基準を設けている場合がある


バイオガスプラントデータ
月 日 4月28日 4月29日 4月30日 5月 1日 5月 2日 5月 3日 5月 4日 5月 5日
軽油使用量(リットル 75 85         70 70
ガス発生量(Nm3 21.1 28.2 29.2 31.3 34.1 36.3 36.1 48.4
発電電気量(Kwh) 81.1 87.0 85.0 86.0 97.0 88.0 88.0 92.0

月 日 5月 6日 5月 7日 5月 8日 5月 9日 5月10日 5月11日 5月12日 5月13日
軽油使用量(リットル 80   85 85 85   70 70
ガス発生量(Nm3 29.4 46.3 30.1 45.8   42.8 42.8 47.0
発電電気量(Kwh) 78.0 93.0   87.0   87.0 91.0 92.0

月 日 5月14日 5月15日 5月16日 5月17日 5月18日 5月19日 5月20日
軽油使用量(リットル 60 60 80 60 60 75 65
ガス発生量(Nm3 42.7 43.3 43.8 46.0 42.9 46.1 44.9
発電電気量(Kwh) 90.0 92.0 89.0 96.0 85.0 104.0 97.0
注2)データ異常値は空欄


実証実験処理フロー
実証実験処理フロー
以上