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ニュースリリース

ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日時点の情報であり、現時点では
発表日時点の情報と異なる場合もありますので、 ご了承いただくとともにご注意をお願いします。

2000年

平成12年10月18日
各  位
バイオリアクターによる食肉加工工場排水処理システムで異臭発生を大幅軽減
排水基準をクリアする浄化能力と効率化を達成

(株)協和エクシオ(本社:東京都渋谷区渋谷3丁目29番20号、代表取締役社長:貝淵俊二)では、(株)宮城県食肉流通公社様(所在地:宮城県登米郡米山町)より受注したバイオリアクター(注−1)を利用した排水処理施設の建設を進めておりましたが、完成した施設における水質試験においても、排水基準を遥かにクリアする良好な水質が得られました。加えて従来の排水処理施設で問題となっていた異臭の発生が大幅に軽減されています。

食肉加工工場は、騒音や臭気などの周辺環境への配慮から、市街地を遠く離れた場所に設置するケースが多く、加えて衛生管理の高度化や作業の効率化の観点から、施設の大規模化・集約化が進んでいます。このため事業所あたりの排水量も増加し、排水処理施設の高能率化が求められています。特に当施設が設置されている河川の放流基準はBODが15mg/L、SSが15mg/L、N-Hが5mg/L、T-Nが20mg/L以下と一般の河川に比較して大変厳しい規制値が設定されています。

このような厳しい条件下において、従来の活性汚泥法(注−2)では浄化処理が難しく、排水に含まれている油脂および血液は、薬品を用いた前処理で除去する必要がありました。今回弊社が開発したバイオリアクターを利用した排水処理施設は、自然界に存在する微生物の中から、排水の特性に応じて油分を吸着分解する能力の高いものを選抜育成した微生物群を利用したもので、直径60cm、高さ1.2mほどの円筒形の網籠内に微生物群を入れ、排水処理システムの曝気槽内に投置します。バイオリアクターを利用することにより、排水の油分の分解はもとより、BOD、SSの除去が可能になりました。

さらに曝気槽内においても分解処理能力の向上から従来施設に比較して曝気槽が2/3から1/2近く小型化できるようになりました。

本件排水処理施設での水質調査結果によると、BODが2.2mg/L、SSが6mg/L、N-Hが5 mg/L未満、T-Nが2.06mg/Lと排水基準を遥かにクリアする良好な浄化能力を発揮しています。

さらにこの排水処理システムは構造上の特徴から、新設の排水処理施設だけでなく既設の処理能力増強にも容易に対応することが可能です。また臭気の発生が大幅に抑えられることから、周辺環境への影響が少ない排水処理システムとして評価を得ております。

(注−1)
バイオリアクターとは、排水中の油分を吸着分解する能力の高い微生物群を利用する活性汚泥法の一つで、BOD、SSの除去はもちろん油分の分解も可能である。


(注−2)
活性汚泥法とは、微生物が水中の有機物を食物として捕食し、汚泥に分解する働きを利用して排水中の有機物を浄化処理する方法である。


本施設における浄化能力
計量項目単位流入水放流水計量方法
pH5.47.6現場測定記録より記入
水温26.229.2現場測定記録より記入
BODmg/L3,5602.2JIS K 0102 45.1
SSmg/L2,8206環告59号付表8
n−ヘキサン抽出物質mg/L5825未満
(0.5)
環告64号付表4
全窒素(T−N)mg/L2712.06JIS K 0102 42.2

採取日:2000年6月20日および6月29日
計量社:株式会社サンコー環境調査センター


浄化処理フロー概略

浄化処理フロー概略


食肉加工工場設備規模
項目処理能力
最大計画排水量1700t/日
*本施設で500t/日、既存施設で1200t/日
加工食肉内容豚:900頭/日
牛:50頭/日


本資料に関するお問い合わせ先
株式会社 協和エクシオ
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-29-20
広報部 寺田寛重
電話03-5778-1075(直)

以上